ご報告ですが、先日はまとまったお休みを頂き、半年ぶりの気仙沼大島へ行って参りました!
今回はアロマ隊とはまったく別に、陸前高田で地域活性の活動をされている方々の視察ツアーに同行させて頂くという、前回とは違う形でのアプローチとなりました。
前に訪れた2月は、とにかく海風が寒くて寒くて、でもワカメと日本酒(しかも冬季限定のにごり酒^^)がとってもとっても美味しかったのが印象的でしたが…(※前回の様子は→こちら)
今回は、待ちに待った、夏の気仙沼大島で、どんな景色に出会えるのか、そして、お客様からの寄付金で託した椿農園の苗が、どんなふうに育っているか、この目で確かめることができたら、という思いで現地へ。
気仙沼大島には、「緑の真珠」という別名があります。
この島出身の詩人、水上不二という方が、その詩の中でそう呼んだのが由来。
5月頃には、御衣黄(ぎょいこう)という緑色の珍しい桜が咲くことから、ともいわれますが、
実際に訪れると、小さな島ながら土地は高低差があり、海抜235mの亀山と呼ばれる島北部の山頂の展望台からは、
松などの木々や野草におおわれた山肌=【緑】と、雄大に広がる海に浮かぶ島=【真珠】が一望でき、すばらしい景色を楽しむことができます。
島を上空から観るとまるでタツノオトシゴのような形で湾岸は三陸らしく複雑に入り組んでいて、
龍舞崎(たつまいざき)、十八鳴浜(ぐぐなりはま)、小田の浜など地形的にも美しい景観が楽しめる箇所が沢山あり、特に小田の浜は環境省が選定した「快水浴場百選」にも選ばれるほど。
サロンで使用している椿オイルの農園は、亀山の少し南にあります。
経営されている椿屋食品の小野寺さんにもお会いできました。
今年は椿の種が例年よりも豊作だそうで、まだ若い実が、つやつやと沢山輝いていました。
そして!サロンからの寄付で植えて頂いた苗も、すくすくと元気に育っていました!
これで寄付を頂いたお客様にもご報告できて、ひと安心、
こうしてあらためて会えると、嬉しいものですね〜!
2月にはみんなでよじ登ってしまった(笑)樹齢400年の椿の木にも、ただいまのご挨拶。
「帰ってこれたなあ〜」と思える、幸せな瞬間でした☆
☆この気仙沼大島椿油を使ったオリジナルフェイシャルメニューは→こちら。
他では、この旅はお仕事というより、「島を観光して楽しむ」要素がたくさんあって、
小田の浜で泳いだり、旅館の美味しいお食事(生うにが絶品でした!)を楽しんだり、
砂浜で花火をしたりと、夏休みらしいアクティビティも盛りだくさん。
また気仙沼港に帰ってからは、復興市場で美味しいお酒ややっぱり海の幸を堪能したりと、
こんなに楽しんじゃって良いのかしら??というくらい、海の島と港の魅力を満喫しました☆
島の人口は3000人ほどですが、観光客は多いときで年間30万人もの訪れたこともある、東北でも有数の観光スポットでもあるんだ、ということをあらためて感じました。
それで今回、さらに興味深かったのは、気仙沼大島観光協会の事務局長の方のお話を聞く機会に恵まれたこと。
もともと民間の旅行会社にいた方が、震災後気仙沼大島のPRに携わる今の立場になり、地元の旅館や民宿の方々とタッグを組んで、観光客数の回復のため、島の防災の安全性を訴えながら学生の修学旅行の誘致に奔走したお話などを伺いました。
そして私も全く知らなかったのですが、観光リピーター獲得の一環として、
女性限定で「島おとめ」なる認定制度を設けているとのこと!
島を訪れ観光協会を訪ねると、ポイントカードにスタンプを押され、3ポイント集めると認定証をいただけ、宿泊や海でのアクティビティの割引などの特典が頂けるそうです!
認定には宿泊する宿が観光協会に所属していることなどが条件になるそうですが、なかなか面白い取り組みですね〜
特に東北地区は、旅行客以外に、復興ボランティアに訪れる人数も無視できなかったという現状で、
そこでボランティアだけで終わるのではなく、できれば観光して、さらに宿泊するという、現地の経済が潤うような努力をされていて、非常に前向きな、いいエネルギーを感じました。
私が関わるアロマボランティアも、そのほとんどが女性。
毎年春には椿マラソンなどのイベントもありますし、
一度来ただけでなく、第2のふるさと。。といっては大げさですが、
何かしら、この場所にまた戻ってきたい、と思わせるしかけは、
ゆくゆくは東北地区の今後の復興の一端を担っていくのではないでしょうか。
逆にボランティアである我々も、こういった現地の方とのつながりをもっと積極的にもって取り組むと、また新しい良い絆が生まれそうだな、という印象でした。
そして最終日。
大島から気仙沼に戻った翌日、帰京まえに
大事な体験を。
気仙沼から車で約30分ほど北、陸前高田地区を訪れました。
震災前はJRが通っていましたが、今現在ここへ向かうには、自家用車以外では、BRTというバスを気仙沼から利用します。
震災後の報道で地名は大変良く耳にするものの、大変恥ずかしながら持っている情報と言えば「奇跡の一本松」があるところ…くらいしかなかった私を、
この旅でご一緒してくれた陸前高田の活性化の活動をする女性が、車で細かくナビをしながら案内して下さいました。
一本松がある海岸周辺は工事のための重機が沢山入っていたり、津波の傷跡をそのまま残した建物、慰霊碑などがありました。
まだ海岸近くの沼など、遺体の捜索も完全ではないそうです。
対する山側は…ここまで波が押し寄せたんだ、とひと目で分かるくらい、かつて人々の暮らしがあったはずの広大な敷地に、一面緑の野草が生えている状態で、あらためて自然のちからが残した傷跡の深さを実感し、胸に、くるものがありました。
まだまだ復興の先は長く、原発をはじめとする懸案事項のニュースも日々ありますが、
その中でも、現地の方と、また外部から来て、復興と活性化のために積極的な動きもあることを、この旅で知ることが出来たのは、いい刺激をいただけたと思います。
現地の状況を肌で感じたこと。
ボランティアの旅行だけではわからない、現地を知る人々と貴重な交流がもてたこと。
この旅は、前回以上に財産となる濃い経験をできたという印象です。
この旅の機会を与えて頂いたメンバーの方に、感謝の気持ちであると共に、
また、訪れて、変化を見たい場所が増えました。
またぜひこのつながりを、なんらかの形で今後の活動に活かしていけたら、と思っています。
ありがとうございました!