新年 明けましておめでとうございます。
長いお休みを頂きありがとうございました。
昨年を振り返ると、【二十四節気のアロマセラピー】と題して、和暦にしたがって日本人によりあったセラピーを2〜3ヶ月ごとに内容を変えてお届けしました。
そして今となってはサロンの看板メニューとして皆さまにリピートして頂けるようになり、当店のオリジナリティの柱となった、大変充実した1年でした。
また復興支援イベントを通じて、「気仙沼大島椿」オイルとの出会いがあり、
和の素材をとりいれると言う表面上のことだけでなく、被災者への支援という、より大きな視点で「自然療法がいまできること」を再確認できたことも、これからのアロマホラを支えてくれるであろう重要な出会いでした。
今年もまた、皆さまとの素敵な出会いを楽しみに、和の自然療法で皆さまと調「和」できたらと思っております。
どうぞよろしくお願い致します。
暦は【小寒】に入り、寒の入り。
文字通りぐぐっと寒くなる時期ということですが、
今年は年末を迎える前から寒さがとっても厳しく、
ほっとしたお正月に体調をくずしてしまった、という方の便りもちらほら聞かれました。
皆さまは、いかがお過ごしでしたでしょうか?
お正月の胃腸の疲れを癒す七草がゆ。
私は今年、これを旅行中の沖縄県宮古島にて味わいました。
天候は期間中けっして良くはなかったものの、
時おり気まぐれに陽射しが戻ると汗ばむほどに暖かく、南国の花たちも鮮やかな色をみせていました。
沖縄の島の中でも、独特の宗教文化をもつ宮古での滞在で、
天気によって様々な色や表情をみせる海と、
厳しい環境の中でもしなやかに生き抜いている植物たちの力強さに、
寒さで少し縮んでいたこころとからだが、エネルギーを徐々に得ていくのが日々感じられ、
まるで魂までざぶざぶと波に洗われたかのような、ゆったりペースのありがたい旅でした。
そして東京へ戻り、深夜近くでも混み合う電車の中で感じたのは…
あまりに皆、急ぎすぎているのではないかということ。
そして、苛立ちなどのネガティブな波動は、ヒトからヒトへ渡して終わるのではなく、きちんとどこかで自然の力でクリーニング(浄化)しないといけない、ということでした。
ストレスを感じたとき、解消方法は様々だと思いますが、
ヒトとヒトでそのネガティブなエネルギーをやりとりしてしまうと、
いったんは本人を離れて、例えば話し相手、家族、パートナーにわたり、
いったんはすっきりしたように感じても、
結局は円を描くように自分の手元へ戻ってきてしまい、
それをまた誰かに渡す…の繰り返しになる、そう最近感じています。
その不毛な循環をとめるには、どこかでそのエネルギーを本当の意味で「浄化」、
つまり自分より大きな存在に返してしまうしかないのではないでしょうか。
今回の宮古島旅行では、時間をかけて「海」「植物」「土地のエネルギー」などの自然と、なるべくじかに触れあいました。
そして自分でも気づかないほど滞っていた疲れ…特に気持ちの上での、何か萎縮のようなものが、はあ〜〜っと海辺の空気を吸い込むごとにゆるむような気がしました。
やはり、海と沢山の植物、そして島にあるエネルギーの力は偉大だと感じました。
じゃあ、いつでもどこでもそんな自然の中に、普段の自分が暮らせるか?というと、
現実はそうはいきません。
少なくとも今現在は、「都会」という自分が選んだステージで働かなくてはなりませんし、
それぞれの役割を果たさなくてはいけません。
東京に戻れば、またいつもの生活に否応なく戻ってしまう…?
そんなときこそ「ミニ自然」としてアロマセラピーやタラソテラピーなど
自然療法の出番なのです。
こういったセラピーは、あくまで「都会に暮らすヒト」のためのものです。
なぜなら、元々自然に囲まれて暮らしているヒトは、すでに自然に浄化されているから。
アロマオイルには、一滴につき多いものでは○㎏単位で植物が抽出のために使われていることもあります。
成分的な効果効能だけではなく、たくましく生きていこうとする生命のエネルギーも、たくさん入っています。
つまり「コンパクトな自然」、それがアロマセラピーなのです。タラソテラピーも、しかり。
もしご自身で、自分のネガティブな感情がコントロールできないと感じたとき、
ぜひ、必ず「天然」の香りの小瓶(精油)を手元において使って頂く、
またはプロの手にゆだねてトリートメントを堪能する、を試してみて下さい。
ヒトとヒトとのつながりだけでなく、そこに「自然」が加わることで、
クリーニングの効果は格段にあがります。
思うように休めないと感じたときは、ぜひ「自然」療法に、
身をゆだねて頂きたいなと節に願っています。
そして宮古島から東京へ着いたときの、まるで砂漠に迷い込んだような感覚ではなく、
懐かしい森に帰ってきたかのような感覚で「ただいま」といえるような、
そんな東京での皆さまの暮らしをサポートするプロでありたいと、
長い休暇からいつもの日常に戻りつつある今、そう願っています。