新嘗祭 〜1周年を迎えて〜

 

暦は「立冬」を過ぎ、「小雪」。雪がちらついてもよい季節です。

椿のつぼみも、まだ堅いですが少しずつふくらみはじめました。

 

確かに底冷えも日に日に強まって、

上空にも冷たい空気の層がきりりと広がるのを朝に感じます。

勤労感謝の日の今日。

古来の日本では新嘗祭(にいなめさい)とよばれ、1年の農作業の苦労をねぎらい、収穫に感謝する日でした。

 

 

おりしもちょうど去年の今頃、18日にこのサロンは自宅から下北沢に移転オープンいたしました。

ごく小さなたたずまいのサロンですが、おかげさまで少しずつ地元の方のご来店も頂き、

遠くは北海道からも、わざわざ訪ねて頂いたことも。。

 

ブログ更新がかなり間が空いてしまいましたうちにも、小さな芽を出したサロンは、すくすくと成長をとげることができました。

店主のわたしも、あっという間でありながら試行錯誤が次々と思い出されて、とてもひと言では言えない、実りある一年。

 

出会えた全てのみなさま、ことがらに、月並みですが、感謝のきもちで満ちてきて、今日はこのサロンの「新嘗祭」だとしみじみと感じました。

 

 

 

 

ひと言で言えば、誰よりも「ひとのつながり」に助けて頂きました。

 

2月に行われた、元気を送るアロマ隊主宰のハンドトリートメントイベント。

そこで気仙沼大島椿オイル、そしてそれを支援する方、想いを同じくするセラピストの方と知り合うことができたことは、その後のサロンワークにも、大きなちからとなりました。

 

和の香りを使う私にとって、精油の次に大事な、植物油。

手間のかかる製法で作られた良質なオイルというだけでなく、

東日本大震災での被害を乗り越えて、島の産業だけでなく、そこに住む人々の再生の希望として作られているオイル。

 

これをまた、日本の違う場所(飛騨高山)で、森の職人ともいえる人々の手によって抽出された精油を合わせてトリートメントする。。

これは自分のサロンを立ち上げて一番意味があったことではないかと思えます。

 

 

サロンが成長をとげるための道しるべが次々と顕われるのに、

自分自身の成長が追いついていないことを感じて、

なかなか思うようにいかないこともありましたが、

ここにきてやっと、きらりと光るものが見えてきているような気がします。

 

経験不足でどちらかといえば臆病な自分が

「短いようで長い」1年を経て、変化を恐れず、

必要なときは ひとや 香りや 時に植物そのものにチカラを借りながら、

すすんでいくのだと、あらためて心に誓っています。

 

   *   *   *       

 

このサロンでいま大事にしているイメージは、「和」そして「輪」です。

 

この「和」は、日本風、というだけではありません。

 

 

日本はかつては「倭」と表されてきました。

それが「和」と表されたのは、かつては閉じていた「倭」の世界が、

西洋の文化が大きく入り込んだ歴史を経て、両方のいいところをハイブリッドしたことで、

不思議な調「和」がとれたこと。

これに由来しているように思えてなりません。

 

この異なる物がぶつからずに調「和」することが、私のこれからも大事にしたい目標です。

西洋のアロマと日本の香り。。どちらもこのサロンを支え続けてくれるはずです。

 

 

 

また「」は、循環を意味します。

 

与えるでも奪うでも一方的に癒すでもなく、

お客様からいただいたものを、このサロンらしい形でお返しする。

 

誰しもが元々持っているエネルギーを、滞りをほどき、よりスムーズに流れるように、

ますます循環のよい身体と心を整えるお手伝い。

その「輪」を整えるのが自分の仕事なのだと、この1年を通して気づかされました。

 

この2つの「わ」を、もっともっと表現していく。

これをこれからの大事なことに据えていきます。

 

皆様との「和」と「輪」が、ますます広がりますように。。

2年目を迎えましたサロンアロマホラを、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

サロンでは、「1周年記念」のノベルティとして、

アロマクリエイターの方と手作りした練香を先着順でプレゼント。

私が考えた、冬のほっこりブレンド和アロマです^^

 

これからお披露目予定のサロンの新しいロゴを取り入れて、

すてきなパッケージデザインをして頂きました。

手に取る方の喜ぶお顔を思い浮かべて、とても嬉しいきもちです。

 

一緒にお祝いに頂いた、「暦」のてぬぐい絵本も、

お客様を和やかな気分にしてくれそうです♬

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