サロン便りは久しぶりの更新となります、ご無沙汰いたしました!
立春をすぎても大雪が降ったり、今年の春の足取りはゆったりですね。。
しかししかし、如月から弥生に確実にうつった季節。
カラカラだった空気が、日に日にふんわりゆるんできているのが感じられます。
* * *
今日は、この時期ならではのサロン近くの名所のご紹介です!
昨日は、サロンから小田急線で2駅先にある「梅ヶ丘」(新宿から区間準急で12分ほど)に、
梅詣でに行ってきました!
この街は、実は以前住んでいたことのある、とっても愛着のある場所。
駅名のとおり、都内でも梅の名所として有名な「羽根木公園」が駅徒歩1分にあります。
例年2月が盛りの梅も、今年は数本しか咲いておらず、
やっぱりいつもより寒いんだな〜と実感していたのですが、
3月に入り、本格的に咲き出したようです!
なんといっても
日本の春を告げる花ですよね。。
なんでしょう、桜の繊細さとはまた違った、この古風だけど安心感のある咲きっぷり。
桜といえばソメイヨシノが圧倒的に多いですが、
梅は色も紅、白、ピンクとバリエーションが楽しめますね。
花びらが5片のオーソドックスなものから、
八重のもの、枝垂など種類も沢山ありますし、
「八重寒紅」や「緋の司」「藤牡丹」など、名前も風情があります。
「東風(こち)吹かば 匂いおこせよ 梅の花 …」
と菅原道真公が詠んだことでも有名ですが、
そう、梅の魅力は見た目だけでなく、その香り。。。
咲いている木々に近づくと、ふっ…とあのふくよかで甘酸っぱい香り。
梅は実はバラ科の植物だったな、なんて思い出しながらそれぞれの種類に
鼻を近づけると、同じ梅でも実はそれぞれ微妙にニュアンスが違いますね。
バラっぽいものもあれば、なんとなくスミレっぽいものも。
満開の時には、公園自体が梅の香りに。。
この時期ならではの贅沢です。
* * *
普段和精油を使ってトリートメントをしていますが、
なかなか出会えないのがこの「花」の香り。
花、はもともと繊細なものなので、水蒸気で蒸留する通常のやり方では
なかなかそのままの香りをとるのが難しいので、
和の花の香りの精油は、また市場には出回っていません。
今ハーブの講座に通っていますが、
先日は先生が、梅の花をアルコールに漬け込んだチンキ剤を作ってきて下さり、
香りを嗅がせて頂きました。
これがまた、なんともいえないほのか〜ないい香り。。
西洋アロマでも、ローズなんかは油由来の溶剤に漬け込んでから香りを取り出す
“アブソリュート”が使われることがありますが、
もしかしたら梅は、このアブソリュートやチンキとして、将来使われるようにならないかな!
と密かに期待しています。
(あとは、みかんの花や沈丁花あたりが精油になることを期待したい!)
心を和らげると同時に、高揚させ、春へのわくわくした気持ちを思い出させてくれる
梅の香り。
寒かった冬の終わりのかぐわしいごほうびを、まだしばらく楽しむことにしましょう。
日中にサロンにお越しの際には、ぜひ足をのばして、春の香りを楽しまれてみてくださいね♪
こちらの梅もサロンに咲いています、
重要なインテリア、義父作の版画。
ピンクのグラデーションがほのぼのしますね〜